★四十肩・五十肩は通称で整形外科では肩関節周囲炎と診断されます。

肩の痛む場所がはっきりと分からないのが特徴で、原因としては、滑液包の炎症とされていますが、確かな事はまだ分かっていません。

発症初期には痛みが強いですが、徐々に治まり、痛みのために動かさなかった筋肉の拘縮が起きて運動制限が出ます。

最終的には完治しますが。運動制限が取れず腕が上がらなくなる状態が残る場合があります。

 

当院の四十肩・五十肩に対する鍼灸治療は、肩周辺の筋肉を対象にします。

鍼を打つ事により肩関節周囲の筋肉の血流改善を促し、肩関節周囲の環境を正常に戻すことを目的にします。

ほとんどの患者さんは、肩の筋肉が腱になっている骨との付着部の辺りに圧痛があるので、肩周囲の筋肉の緊張をとって付着部にかかる力を緩める事をします。

また、首の筋肉の関連痛も肩や手に出るので、首の筋肉を緩めることが重要であると考えています。

初期の痛みや運動制限は改善されやすいですが、最終的に残った運動制限は改善するのに時間がかかりますので早期の治療が必要です。

 

 

※四十肩・五十肩に関係する筋肉

・棘上筋(手を横に上げる為の重要な筋で腕の骨との付着部に痛みがでる)

・棘下筋(腰の後ろに手を回しづらい、反対の肩がつかめない)

・小円筋

・肩甲下筋(硬くなると腕を上げる時に制限をかける、腰の後ろに手を回しづらい、頭を手で触りづらい)

・大円筋

・三角筋(手を上げづらい、腰の後ろに手を回しづらい、反対の肩がつかめない)

・烏口腕筋

・大胸筋

 

  

 

首の筋肉の関連痛も肩や手に出るので、首の筋肉の緊張を取ることも重要

・多裂筋

・半棘筋部

・板状筋部

・頭最長筋

・肩甲挙筋(痛む肩と反対の肩がつかめない)

前、中、後斜角筋(肩腕の痛みには重要な筋肉)

 

 

 

※肩甲骨の運動制限に関係する筋肉

・僧帽筋

・上腕二頭筋(手を上げづらい時)

・上腕三頭筋(痛む肩がつかめない)

・肩甲挙筋

・菱形筋

・前鋸筋

・広背筋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引用 Visible Body