★膝痛はスポーツを行っている子に見られるオスグッド、飛び跳ねる競技の人に見られるジャンパーズニー、長距離ランナーに見られるランナーズニー、高齢者の膝痛のほとんどに見られる変形性膝関節症などがありますが、ほとんどが筋肉による痛みが原因なので鍼灸が有効です。
膝痛は、体重の増加と筋力の低下も関係しているので、これらの事にも気を付けなければいけません。
当院の膝痛に対する鍼灸治療は膝関節にかかわる筋肉や靭帯の硬結や圧痛部への刺鍼を行い緊張を緩めて、膝周囲の環境を改善させる事を行います。
硬くなり縮んだ筋肉は、関節部に負担を掛け、 運動制限を起こす原因になり、痛みの原因になると考えらるので、 硬結,圧痛部の筋肉を緩めることが大変重要になります。
膝の痛みを訴える人が、膝周囲にある筋肉の硬結や圧痛部への刺鍼で膝痛が取れる事から見ても、筋肉の痛みを膝の痛みだと誤認している事が多いと思います。
この治療は、対象の筋肉に鍼を入れられなければ効果はあがりませんので解剖学の知識が大変重要になってきます。
★膝痛に関係する筋肉
・大腰筋
・腸骨筋(大腿前面の痛みに重要)
・大腿直筋
・中間広筋(大腿直筋と大腿骨に挟まれて圧迫されるため最重要)
・外側広筋
・内側広筋(内転筋群、薄筋、縫工筋と共に膝内側、大腿内側の痛みの時に)
・ハムストリングス(正座時の痛み、膝内側の痛み)
・足底筋(正座時の痛み)
・膝窩筋(正座時の痛み)
・腓腹筋(正座時の痛み)
・前脛骨筋
*膝蓋下脂肪体、膝蓋靱帯、内・外側側副靭帯の圧痛部も治療箇所になります。
・膝の後側
引用 Visible Body